八郷の奇跡

地方創生、1億総活躍時代に向けて

「八郷の奇跡」を活かせ

これは三重県四日市市に住む男2人が仕掛けた地方創成、1億総活躍時代に挑むドキュメンタリーである(敬称略)。

都市の小さな単位である自治会、町内会を活性化、元気にしたいという強い想いが2人を駆り立てた。

八郷地区で始まった参加交流型ホームページ(HP)の駆使が徐々に実を結んで行く。

今やそれは「八郷の奇跡と呼ばれる。

13000人の地域HPで月間6万アクセスという驚き

四日市市の一角、「八郷(やさと)ふれあいコミュニティ」のホームページ(HP)アクセス数が20161月、月間6万アクセスに達した。同地域は八郷連合自治会(人口13000人、20地区の単独自治会の連合体)の地域HPだ。この数字に驚くのはよほどの自治会関係者か、ネット関連ビジネス担当者だろう。

全国おびただしい数の自治会、町内会の活動は多くをボランティアに頼っており、その必要性は十分理解しているものの役員になる担当者作りに苦しみ、その存続に苦労している。ホームページ(HP)を作って交流を図ろうとしてもなかなか見てくれない。地域交流がなかなか進まないという現実があるからだ。この八郷地区は、どうしてそんなに交流が進んでいるのか。

特定地域で地域に強い関心のネットアクセス

ネットビジネス関係者が驚くには、わずか13000人の地域でありながら、その地域情報に月間6万ものアクセスがあるという事実。それが新たな宝石のようなネットの一面を見せてくれる。

インターネットは地球上のどんなに離れた地域でもすぐ隣にいるがごとくに繋がる。それが極めて魅力的なことだ。だが、いつでも繋がり情報交換する仲間が物理的にすぐ近くに存在するということが、インターネットの新たな可能性で拓いてくれる。ネットでも情報交流でリアルに会う、見る、買う、楽しむことができる。これがその地域の活性化にどれほど役立つことか。それは誰でも理解できることだが、現実に実現した地域はなかった。

「伊坂ダムに100万人」が地方創成のきっかけ

話は5年ほど前に遡る。その少し前にこの地に移り住んだ立木陽は、その近くにある伊坂ダムのウォーキングコースの魅力にすっかり虜になった。そこで早速、自身のブログ「伊坂ダムの景観」を立ち上げることになる。(http://otonasenka.blog7.fc2.com/)この中で立木は「伊坂ダムに100万人集客させるプロジェクト」という構想を発表する。

すでに年間20万人は訪れていたという伊坂ダムに100万人が集まる有名スポットにしようと言うわけだ。巨額な設備投資を必要としないで、健康長寿を目指し、市の老人医療費負担を削減し、雇用を創出し、元気な四日市市を目指そうと考えた。

すでに70歳を超えた立木だが、もとよりネットに詳しく、なりよりアイディアマンなのである。かつて東京に本社を置く株式会社ソリック(代表取締役:荒井久)との交流があったことから、株式会社ソリック・パートナーとしても社会貢献していた。自分の知恵を活かして社会貢献することが自分の生きがいでもあった。

10年前の著書「Web2.0の鼓動」が未だに生きる

荒井は10年前の200610月に「Web2.0の鼓動-これならわかる、これならできる」(風雲舎)を著わしており、立木もこれが気に入っていた。少数の情報提供者に対して多数が情報を受け取る1対Nのインターネットに対して、多数が情報を入出力するNNの第二世代インターネットが勃興してきたことを解説したものだった。

その後、SNSSocial Networking Service)が花開き、我々に生活になくてならないツールになった。当然ながらビジネスでもこれを活用する事例は極めて多い。ところが。こと町内会、自治会に至ってはこんな便利なツール、手段があるにも関わらず、便利に利用されているという話は聞かない。

もう少し詳しく言えば、多くの自治会がインターネットの有用性を認めてホームページ(HP)を開設しているのも関わらず、依然として情報入力者が極めて少ない1対N型のインターネット第一世代の使い方にとどまっているわけだ。これではHPを見に来る住民も限られ、情報入力者もやる気を失う。結果、やり手が無くなるというのが現実なのである。

立木の伊坂ダムプロジェクトに大きな興味を示したのが北村与志雄(八郷連合自治会副会長、あかつき台一丁目東自治会長)だった。自治会回覧板の電子化を計画、立木に依頼したのだった。こうして201011月、あかつき台一丁目東自治会のブログが開設された。

久保田はフリーハンドでHP制作を立木に依頼

間もなくこの話が久保田領一郎(八郷まちづくり委員会副委員長、八郷連合自治会副会長・広報部長、メディア四日市代表)に伝わることになる。八郷まちづくり委員会が管理している八郷地区のHPが、HP管理者の都合で約2年間も休刊状態で、久保田はこのことにひどく悩んでいた。

久保田の地域まちづくり、地域活性化の想いは並々ならぬものがある。14年も前に「八郷まちづくり委員会」を発足させた。毛利を委員長に、自分は副委員長としてこの地域の活性化に奔走する。今でも毛利、久保田の体制はそのまま続く。久保田にとっては、とにかくHPを再構築しなければどうにもならないという想いが強かった。そこで久保田は立木にフリーハンドで八郷地区のHP再構築を依頼する。

立木の頭には参加交流型しか無かった

その時、立木が提案したのは参加交流型のHPだった。この時点で久保田はその参加交流型の威力がどれほどのものなのかまったく予想できていなかった。とにかく立木を信頼して再構築を依頼することになる。実はその十数年前から自治会のHP開設ブームみたいな動きがあった。四日市市議会でも、四日市市市民文化部長は市内24地区に対して地域コミュニティの観点からHPを開設するよう働きかけている。

この動きに乗ったのが、各地域で当時のHP制作ツールであるホームページビルダーのスキルのある人達だ。主としてそういう人たちによって各地区のHPが次々に開設されることになる。その中身は各地域の名所旧跡、歴史文化、連合自治会の役員紹介、会長の挨拶や抱負など。今にしてみれば誰もが気が付くことだが、住民が喜んで反応するコンテンツではない。よく言われる「箱は作ったが中身が・・・」という典型例である。ハードに金を掛けたが、使えるソフトがないという言い方もある。

読者の目線を全く無視したコンテンツに当然ながらHPへのアクセスは伸びない。アクセスが少ないからHPの更新にも熱が入らない。更新が無ければさらにアクセスは伸びない。これは多くのHPが陥る典型的な負のスパイラルである。こうしてこの地域の自治会のHPブームは去ることになる。細々と続けるか、休止するか。八郷地区のHP2年間に亘って休刊のままになっていたのも、ほぼ同じ事情によるものだった。

立木は参加交流型で作る地域HPを改めて考えた

立木はこのことを熟知していた。自治会に限らず、一般的にHPとはそういうものだからだ。そこで立木は八郷地区のHPを再構築するにあたって参加交流型が必須だとして、次のような方針を考える。

  1. まだどこでも成功していない地域社会のネットコミュニティを形成させる。
  2. パソコンのほかケータイ、スマホ、タブレットを利用することで住民の参加を促進させる。
  3. 各団体のHPの編集権は参加団体が責任を持つ。むしろ競い合ってもらう。
  4. ブログ形式を採用し誰でも簡単に制作できるよう工夫する。

これらが実現すると、バラ色の夢が大きく開く連合自治会HPの姿が見える。ただ、構築費が限られていたことから、脆弱なシステムで始めなければならなかった。作業も立木がほぼ一人でしなければならない。

住民から嬉しい反応が寄せられた

しかし、立木の苦労の甲斐はあった。八郷地区のHPをリニューアルさせると直ぐに、読者から嬉しいレスポンスが相次いだからだ(以下、原文のまま)。

素敵なHP! 素敵なスタッフ&団員ですね! 体育館練習風景ではありましたが、頑張ってみえる様子がとても伝わってきました。 今までは新聞で試合結果を見せていただいていましたが、今後はHPを楽しみにします。 そして、今後のご活躍を期待しております!!

どうもこんばんは。 僕たちの時にもホームページを作るっていうこともあったけど結局なくて今ホームページがあるなんてとってもいいですね!! 頑張ってください。

ありがとうございます。 おかげさまで、体験イベントには8名の元気な少年達が参加してくれました。野球の楽しさを知って頂くには時間が短か過ぎたかもしれませんが、皆大きな笑顔でおもいっきり体を動かしていました。

団員達も弟達が増えたような気分で、少し大人っぽくみえました(*^^)v! 参加して下さいました子供達、親御さん、来て下さいましてありがとうございました。また、時間があればいつでもグラウンドに来て下さい。

12月からは世間の野球はストーブリーグへと移っていきますが、少年野球はまだまだ元気です。冬の間にしっかりトレーニングをして、春夏に大変身します!!!

また、子供達皆で野球ができればうれしいです。

監督さん、お疲れ様でした。ホントに出来の悪い6年生をここまで我慢してご指導いただき誠にありがとうございました。コーチ陣にも感謝感謝です。色々と激動の1年でしたが、子供たちは一回りも二回りも大きくなりました。あとは駅伝大会を残すのみ。有終の美を飾りましょう。

初めてこのHPのリニューアルを教わった時、何て素敵なことだろうと思いました。携帯からも手軽に見られてUPできるHP、きっと八郷の町に広がり、ふれあいが広がると思い、少しでもチカラになれたらと思いました。

久保田や立木をさらに喜ばせたのは、高齢者からの書き込みだった。

あじさい広場の方々の、ポンポン弾む会話! やっぱり素敵です。 健康の秘訣は・・・? 「外に出ること」「運動すること」「姿勢に気をつけること」「よくしゃべること」「よく笑うこと」・・・・ よ~しっ! 「よく笑うこと」のお手伝い、いたします! 皆さんの前で、何か一言と振られて思わず、 「がんばります!!」 ってガッツポーズをしちゃった私、まるです。 私こそ、感謝、感謝のひと時でした。

住民の大多数を動かすという大きな壁

住民の方々の最初の反応は上々ではあった。ただしかし、話はそう簡単ではない。13000人もの住民の方々のうち、こうした反応を寄せたのはまだまだほんのわずかな方々のみ。大多数の住民がこのHPに関心を寄せ、見てくれるようになり、反応を寄せてくれたりするようになるにはそれから約4年もの年月を費やすことになる。

自治会HPへ、大多数の住民が関心を持って参加していただく。その壁がどこの地域でも越えられないのだ。参加交流型の持つ重大な意義に気づいた久保田は立木の強力な協力を得て、自治会のHPを活用した活性化に挑戦が続くことになる。

とりわけ苦労するのが自治会、町内会の中心人物のシニアの方々への対応だ。全国どこの自治会でも「ケータイだって使い方がよくわからない俺たちに、パソコンとかスマホとかの話をしても無理ですよ」という返事が返ってきてお手上げ状態になる。シニア一人一人にNoYesに変えていく作業は並大抵な仕事ではない。しかもボランティアだ。

久保田は住民からのいくつかの反響を基にシニアの方々に参加を呼び掛けていく。テーマ別に情報入力の担当者を決めてシニアの方々に入力をお願いしていく。当然ながらご自分ではできないからお子さんやお孫さんの手を借りて入力していただくことに。こういう活動がしばらく続くことになる。

シニアの多くが自ら参加を申し出てきた

地道な努力が2年間ほど続いた頃だろうか。新たな大きな兆しが見えてきた。シニアの方々が面白そうだ、自分でも入力したいとの声が上がったことだ。「ドコモを呼んで欲しい。どうやったらスマホが買えて、使えるのか」。

そこで急きょ、ドコモさんによる商品説明会を開くことになる。立木は馴染みのドコモショップ生桑店を訪れて事情を説明した。その結果、生桑店長以下3名がこの説明会に来てくださった。熱心な説明会になったことは言うまでもない。この時なんと、約30名ものシニアの方々が詰めかけたのだった。

その前後だろうか。10数人のシニア男女がカラオケに興じて全員が笑い転げている写真がHPに掲載された。見たものを圧倒的に引き付ける写真。さぞかし現場は楽しかったのであろうし、それをまたHPに載せて再度楽しみを共有する。久保田と立木はHP利用の確かな手応えを感じ始めていた。

「八郷の奇跡」の浸透が必要に

ここまでくると話は早い。HP利用の輪が広がり始めた。そして20161月。冒頭で紹介したように「八郷ふれあいコミュニティ」HPが月間6万アクセスを超えるに至ったのだった。一部ではこれを「八郷の奇跡」と呼ばれるようになった。とにかくまずは、誰もできなかったことが実現できた。

四日市市の人口は約30万人。地域で言うと28カ所の連合自治会で構成されている。このうちの1つが人口13000人の八郷地区連合自治会で、20カ所の単独自治会で構成されている。28カ所の連合自治会のうち市中心部の4カ所を除いて24カ所の連合自治会のある地域にそれぞれ市役所の地域センターが置かれ、市から館長が派遣されている。

四日市市の村山繁生市議会議員は20122月の定例月議会で八郷地区のHPを紹介し、他の地区はどうか、補助金は出しているかどうかを質問し、佐野豊市民文化部長は22の連合自治会でHPが開設されていると答弁、補助金も使っていると説明している。その時点で、21地区のHPアクセス数は月間500程度と低迷している中、すでに八郷地区だけが他よりも1桁以上高いアクセスを達成していた。それがなぜなのか、本当に市民の役に立っているのかなど、深い議論には至ってはいない。

自然に広がれば四日市で300万アクセスが期待できる

ネットを利用するなら「アクセス数が命」。ネットを扱う者の大鉄則だが、このことを決して忘れてはならない。八郷地区が月間6万アクセスだとして、この方式で他地域に普及が始まり、仮に28地区のうち25地区に導入されれば、単純計算で月間150万にアクセスとなる。実はこうなるとネットで言う「集積と分散」理論が働いてくる。住民は他地域も気になって自分のところのみならず他地域も訪問することになる。その理論によってますますアクセスは増える。倍の300万アクセスになるのは容易だ。

その時には各地のHPを取り込んだ形の、言わば四日市市民ポータルサイトを構築する必要がある。四日市市30万都市に300万アクセスのメディア、商圏が発生することになる。最も嬉しいのは市内の小さな企業、様々なお店などだろう。例えばごく近い範囲内で人材を募集しようとしたら、今までの民間より1桁から2桁も安い料金で募集、採用できるようになり、地域経済でのパラダイムシフトが起きる。

限られた地域に向けたイベントの告知や様々な呼びかけも簡単だ。新聞の折り込み広告もここに入ってしまうだろうし、新聞そのものだって入ってしまうかも知れない。各商店は特に重い商品などネットで受け付け、その日の夕方には配送する。配送を手伝う人が必要なら、このネットで募集すればいい。様々なシェアリングはこのネットを通じて急速に進むだろうし、先端的な経済活性化が果たせる。地方創成の一丁目一番地はこれではなかろうか。

様々なお手伝いが必要なら、介護の手が必要ならこのネットで呼び掛けても良い。手を借りたい人もたくさんいる一方で、手が空いている人もたくさんいる。1億総活躍とは、こうした各人の足下にいくらでも転がっている。それを見える化してあげるネットが極めて重要になる。

四日市市には150以上の市民協働団体がある。しかし、市民にはどのような団体がどのような活動をしているのか見えていない。これらの活動も各団体が地域HPのように参加交流型で参加してくれれば、市民からの理解も応援もグンと増えるに違いない。市が躍起になっている市民協働の推進も大きく進展するに違いない。

さらに、四日市に関するYouTube映像だけを集めた四日市映像広場の構想も考えられる。市民が撮影、制作した四日市に関連したYouTube映像を自動編集できないか。それが実現すれば、効果は大きい。市民が楽しむだけではなく、広く全国へ、世界に四日市をPRするのは絶好な仕組みになる。

また、地域ごとの文化スポーツ団体の他に、市レベルでの団体のHPもこのポータルサイトに参加してくる。いずれもアクセス数が増える話ばかりになる。ネットメガネで日本地図を見ると、四日市市は宝石のように輝いて見えるに違いない。「八郷の奇跡」は「四日市の奇跡」を生むことになる。

神前地区に続き、下野地区に導入されそう

すでにその動きは加速している。八郷に続いたのが神前連合自治会だ。神前支所の片山響館長は「各支所の館長にはその地域のために有効に使うということで館長権限150万円の予算がある。それを差し出すので八郷をも上回るような立派なHPを作って欲しい

と立木に申し入れてきた。もちろん、その実務を担う株式会社ソリックのきちんとした見積もりでの制約となったが、その理解の速さに驚く。

そして次に下野地区と続く。大まかな話し合いは進んでおり、20175月に入り次第正式決定いただき、制作に突入する計画だ。こうなると雪崩を打って、各連合自治会に参加交流型HPの構築が進むはずだ。

1年前にWahPlusプロジェクト会議を立ち上げた

これらに先立つ201512月、立木は八郷地区に始まった地域の活性化に本格的に取り組むため、東京にいるソリックの荒井に呼び掛けて、4名によるWahPlusプロジェクト会議を立ち上げた。その後は、毎週月、木曜日の午前9時から1時間のSkype会議を持つようになった。

WahPlusはこの会議がきっかけでソリックが開発した地域の小さな企業を元気にするためのHP応援ツールだが、今や小さな企業や地域を活性化するブランドとして使っている。小さな企業群を元気にすることがやがては大きな経済の地殻変動を引き起こす。小さな地域を元気にすることが、やがては大きな地域の変革を引き起こすからだ。WahPlusにはそんな想いが込められている。

定例会議が始まって約10カ月後のことだった。順調に稼働していた八郷ふれあいコミュニティのHPが急に書き込み不可に陥った。調べてみると原因はサーバーの容量不足とシステムの脆弱性に絡む各種の問題だった。立木が最初に始めた時に、実はすでにそのことは承知の上だった。予算が無いことだから仕方ないとしてのスタートだった。

急きょ、WahPlusプロジェクト会議はしっかりとしたサーバー会社と契約をすること、容量をしっかりと確保すること、システムはWordPressを使って制作し、誰もが入力し易い仕組みにすることとして早速に作業に取り掛かった。

この一連の騒動で八郷ふれあいコミュニティHPのアクセスはグンと落ちた。以前にあったデータの消失、情報の入出力変更に伴う混乱が原因だ。現在、ピーク時のアクセスの1/3である月間2万アクセスまで回復しているが、スタッフ、役員は新しい仕組みの浸透に躍起になっている。

当然ながら、次の神前地区のHPも新しいシステムで構築中。WahPlusプロジェクト会議はこれをWahPlusプラットフォームと呼んでいる。次の下野地区も正式契約になれば、このプラットフォームを利用する予定だ。

もとより自治会とは何か。何が目的なのか。

なぜ「八郷の奇跡」と呼ばれるのか。それは、本格的に使われていなかった自治会のネットが使われたことだけを言っているわけではない。自治会HPが活況となって何が変わったのか。それはご近所の皆さんがより一層仲良くなれたことだ。ネットで仲良くなればリアルでも仲良くなる。このことが極めて重要だ。

四日市市の自治会に関する資料の中で、こういう主旨が記されている。「自治会は、住民相互の支え合いにより地域福祉、防犯、防災、環境美化など重要な役割りを担い、快適な地域社会づくりを行う団体です」とあり、「近年の社会情勢、とりわけ少子・高齢化の進む中で、一人暮らしの高齢者を地域でも見守り、また、介護の手助けとなり、あるいは子供の健やかな成長を願う上でも、地域の交流を深めていくことは重要なこととなってきました」とある。

まさにその通りで、仲の良いご近所付き合いを促進するのが自治会の本来の目的に合うこと。そのための大きな一歩が自治会HPの利用、活性化という訳だ。八郷地区でそれが進んでいる。少なくともそれに向かっていることは間違いない。なぜ「八郷の奇跡」と呼ばれるのか。それがよく理解できる。

団塊の世代の高齢化がどんと押し寄せる、いわゆる2025年問題。どうしたらいいのか。実はそれ以前に高齢者の介護問題は深刻な状況に陥りつつある。ご近所で助け合うマインド作り、それはもうネットの活性化が最も近道と言えよう。

地方創成、1億総活躍時代に向けて、「八郷の奇跡」を活かせ。

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