「WahPlus」とは

地域の絆を取り戻す、地域経済を活性化する

参加交流型地域HPWahPlus」

ここ数年、地方創生、地域活性化、1億総活躍社会の実現が叫ばれながらも、いまだに今一つ目立った成果が上がっていないように見えます。逆に全国的に少子化、高齢化が進み、介護問題など大きな課題を抱える状況に追い込まれています。この問題を解決するにはどうしたらいいのか。三重県四日市市内で住民運動のような形で進められている地域HPに、大きな期待が高まっています。

それが、ある地域自治会で始まったWahPlusと呼ぶ参加交流型のホームページ(HP)を介在にした地域の活性化です。その地域は、四日市市(人口約31万人)に28ある連合自治会のうち、八郷連合自治会(人口約13000人)と楠連合自治会(人口約1万1000人)です。シニアの方々を中心に素晴らしいコミュニケーションが始まっています。

WahPlus」は絆を取り戻す地域社会インフラ

実は四日市市は10数年ほど前に各連合自治会にHPを導入して地域コミュニケーションの活性化を図ったのですが、ほとんどの地域では月間アクセスが500前後と振るいませんでした。ところがこの八郷地区だけは地域のアイディアで住民同士の参加交流型の仕組みを導入したことで、月間アクセスがなんと6万まで伸びたのです。アクセスが多くなり、ついにはシステムダウンに追い込まれたほどでした(その後、システムのバージョンアップ中で現在2万アクセス)。参加交流型で続いた楠地区は古いバージョンのまま、現在2万3万アクセスで推移しています。

八郷地区や楠地区の住民はこのHPで今日の集会やイベント情報を確認して参加したり、交流したりしています。これはこのHPが住民の日常生活の中に組み込まれ、HPと住民が日常的に繫がった証です。つまり、このHPが住民の日常生活の情報分野を支える情報インフラになったのです。

この地域のリーダーたちは「簡単・便利・楽しい」が功を奏したと口を揃えます。世はスマホ時代。入力するのも、見に行くのもスマホです。シニアたちがこれを駆使しているのです。生徒が減少する中での中学校新設問題が起こった際も、その是非を巡って、このHPが住民の大きな議論の場となりました。その有用性が実証されたのでした。

さらに大事な副産物もあります。このHPを経由して地域住民の交流が深まり、ご近所仲良くなったということです。一般にネットで仲良くなり、その結果、実際に会うことになるというケースはよくあることです。このことが地域で起きてきたことが重大です。地域住民の絆が着実に深まっていくのです。ネット社会でよく言われる「誹謗中傷」の書き込みはほとんどありません。地域社会内だからでしょうか。住民の方々の常識が優先しています。

地域住民の絆が深まり、お互いに仲良く助け合って生きる。ますます希薄化する地域住民の絆をHPの仲介で取り戻しているのです。そのことが、これから10年で何倍にも費用が膨らむという介護問題をどれほど助けることか。地域社会の様々ないじめ問題をどれほど助けることになるか。そのきっかけに戻れば、「簡単・便利・楽しい」地域HPを作ったことが原動力になっています。

この参加交流型HPの導入には、地域活性化の芽吹きがあります。すでに八郷、楠地区を見習って神前地区、下野地区が同じ仕組みを導入しようとしています。この仕組みが「四日市モデル」と呼ばれているのもうなずけます。これからさらに導入地区が増えることになるでしょう。

「四日市市民ポータル」で地域創生、経済活性化

大多数の連合自治会で導入が始まれば、その先に大きな副産物が待ち構えています。それは全地域を含めた市民ポータルサイトの構築です。地域ポータルとしてはアクセス数が巨大なサイトが出現することになります。

アクセスが多いところに情報が集まり、商売が集まり、経済が活性化されます。新聞の折り込み広告に見られる様々な広告情報や人材募集などの広告も、極めて安い料金でこのポータルを使うことができます。とりわけ小さな企業にとってはありがたいメディアになるに違いありません。

スーパーの特売などのチラシがこのサイトに入れば、こんなことが想像できます。住民ユーザーが商品をクリックすれば「本日5時までにお届けいたします」となるでしょう。そのお届けマンは元気なシニアが担ってくれます。

全国に820万戸に及ぶ空き家が国交省の頭を悩ませていると聞きますが、四日市市でも例外ではありません。不動産業者ともタイアップして情報交換が可能になります。その利用方法、活用方法などの議論もここで活発化するでしょうし、新たな仕事も発生するでしょう。

様々なシェアリングの情報交流もこの場で便利でしょうし、手の空いているシニアと助けて欲しいシニアの交流も始まります。すべてはこのポータル、ネットを通じてビジネスが流れ出し、それを支える仕事も発生。多くの人々が活躍する社会に生まれ代わります。

流通のほとんどがネットを介すことになると、その手段のクリエティビティが勝敗を分けることになります。そのため写真、映像、コピー、デザイン、ディレクション、Web、アプリなどの専門家が多数、必要になってきます。新たなクリエイティブ集団が仕事の仕方を変え、企業を変え、街を変えていきます。それぞれの地場が持つ産業力がさらに磨かれていくでしょう。

様々な課題を地道に乗り越える

いくつか課題もあります。まずは、とりわけシニアの方々にはパソコンやスマホは苦手という方が多いことです。そういった方々に、最低でもスマホ利用を勧め、使いこなしていただくようにするのは至難の技です。費用の面でもシステムの導入費、利用される方々にもスマホの費用が掛かります。

こうした取り組みは、全国の地域で共通な地方創生、1億総活躍社会の実現の一歩です。四日市市はまず、全国に先駆けてこの仕組みを成功させたい。国にもご理解いただき、様々なご支援をお願いしたいと考えています。

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